雨粒に流される泥の中に
刻んだ私を混ぜてください


見開いても闇夜
あなたの輪郭さえ


桜の木につけた傷が
今では高く
遠くへ


消えてしまいたい
願う朝を拒絶しないでください


粉々になるまで
走りきったことがない
その前に倒れてしまうから
それが弱さなら
意味などない


それならどうか
お願い


雨粒に流される泥の中に
刻んだ私を混ぜてください




07.3.25