腐りかけた光の右手
首を絞めた理由は定かだよ
教えないけれど


その細い通路を
ずっとずっと真っ直ぐ
進んでいれば


見えてくるのはほら
反芻している過去と
反響している未来と
共鳴しない現在


虹にはない色で
更紗を編んで君の
闇を隠さなければね
いつまで目を
開いているの
風が止むよ
雨が降るよ
僕にだけ
明日がくるよ
変わりない日々を
過ごしていくよ




06.10.4