八月
息ができないほどの熱気。
暖房をつけて時空散歩。
脳裏、灰色、砂場に転倒。
強く抱きしめられた。
戻りたいから愛しいのではなく、
また来るから嫌いなんだ。
強く屈せず勇ましく。
晴れているのも忘れてる。
期待されても困るから、
ここら辺でやめておきたい。
胃痛、胸焼け、雨模様。
気さくな夜はいらないのさ。
深い話をたくさんしよう。
頭を抱えながら泣きながら。
BGMはボサノバで、
唇を噛んでふるえるのもいい。
決まりがないなら痛々しく唄って。
冬が来たから春が来た。
夏が過ぎたら秋に食べられてみる。
君が思い出になる前に、
僕が過去になっていた。
愛してると言わなかったのは、
最初からそのつもりがなかったから。
岸辺から離れた舟。
帰ってこられない夕暮れ。
韻を踏んで快楽。
そこだけに集中。
壊そうとしたら壊されて、
眠ろうとしたら急かされる。
年をとるたび振り返る場所。
思い出したくない事たくさんある場所。




05.10.30