才能
末は広がらず、じょうごのように。
貪るように眠る朝。
食欲のわかない昼。
真っ白になる夕間暮れ。
音に飲み込まれる真夜中。
脳味噌に星が舞う。
光を吸い込んで吐き出せば、錆だらけ。
風化寸前。
決壊間際の涙腺。
辞書を開いてみても、どうも釈然としない。
あたためているだけでは、意味がないんだろう。
無意味にうずくまる。


その時

いつくるのだろう。




05.10.1