何も考えてなかった
僕はあのまま小さくなってくんだと思ってたし
後も先も右も左もないことを何となく感じてた
即興で詩(うた)い 鼻歌まじりのスピード狂


生み出すものなんて何もなくて
手に入れたいものも特になかった
何もないというのは幸せだけど
何もなさすぎるのは幸せでもなんでもない
ただ僕は詩い アクセルを踏み込んだ
砕け散るのは一瞬


何もない 何ものでもない 何でもない 毎日


目の前にあるのは 与えられた不自由
不平や不満を漏らしても 別にそこから抜け出す必要もなかった
横たわるのは屍か命か
愛や勇気や希望は朽ちて
憎悪になって君を食い散らかした
綺麗だったのにね


何もない 何ものでもない 何でもない 毎日




04.8.24