風が思いの外冷たい朝
風邪をひかないようにと抱きしめてくれた夜は
今もここにある


噛み合わない体感温度
その腕は結局はなれてしまったけど 私は泣かなかった


弱いあなたを 支えるだけの力が無かった
今ならきっと 抱きしめられるのに
少しだけ広くなったこの胸で


蜉蝣が舞う 薄暗い朝
何度もくりかえしたさよならを
これが最後とあなたに残して
また 最初からやりなおさなければ
さよならを やりなおさなければ




04.7.6