すきま風に揺らめく蝋燭の火を見つめて 静かに瞬いた
喉の奥が張り付くような空虚の中で
南の空へ 想いを馳せる


あなたはどうしてそんなにも 純粋に生きるのか
途方もない祈りを 血の流れるような叫びを
その涙を嗄らしながらも 飽きることなく
それはまるで終りがなく 永遠に続くかのように
細い腕を乾いた青空に翳し 桃色の歌を奏でる


あなたの声は私には届かず
私の叫びも南風に押され北へ消える


奇跡などあるわけもないのに 美など衰え朽ちるものなのに
あなたはそれを許さず 頑なにすべてを信じ 諦めない
途方もない祈りを 血の流れるような叫びを
その涙を嗄らしながらも 飽きることなく
それはまるで終りがなく 永遠に続くかのように
細い腕を乾いた青空に翳し 桃色の歌を奏でる




04.4.19