なんていう名前だっただろう
とてもあいしていた
赤い鱗が光っていた
感情のない眼は
常にわたしを卑下して
笑っていたのだろうか
隙を狙っていたのだろうか
この腕をすり抜けて
樹海に消えた魚は
帰ってこない
05.9.12