必要としているものが誰かの手によって
確実に消去されている錯覚に陥る
最初からどうでもいいのだと言われたら
否定することはできない
近くにないから確認できない
いずれ毒になろうとも
その瞬間には少なくとも
必要としていたはずなのに
誰かの手によって確実に消去され
その後には後味の悪い
釈然としない気持ちだけが残る
05.4.22