流れ星が真夜中の影を描いた


暗い暗い河川敷
流星のために集ってた
自分も平凡な人間なんだと
冷めた温かい手を繋いだ


暗い暗いトンネル
意味もなく狭い車の中で戯れた
冷めた体が重なった
私の背中は嘘つき


流れ星が真夜中の影を描いた


私の目は三日月よりも細く
微かに開いて人ではなく
その後ろにある空を見て
恍惚の目に舌を這わせた




05.3.25