向かい合えるならここにはいない
死にたくて死んだわけじゃない
活きたいのに活きられない


自我の中でうずくまる屁理屈と
ポケットの中で暴れ回る殺意
数え切れない殺戮を繰り返したのに
本物の死に一筋の涙を捧げた


血を流しながら笑う人を見た
横目でそれをただ見るだけで
その目は腐った魚のように澱んでいて
彼のように強かに活きることは
不可能だと決めつけた
不可能だと知った


太陽が燃え尽きて
この世の最後を迎える時がきたならば
私はこの足を大地にしっかりとつけて
這い蹲るように立ち
命を叫ぶだろう


死んだ魚のような目で
死んだ魚のような目のままで




05.1.18