白い喉元。
口付ければ、君は目覚めるのか。
首を絞めれば、君は死ぬのか。
嗚呼、こんなに
君が傍にいるなんて。
僕を狂わせる、儚い距離。
僕を惑わせる、隣接した肩。
僕達の間には、何もない。
邪魔な薄衣も、蟠りも、
思い残す事も。
そこにあるのは、殺意だけ。
嗚呼、こんなに
君が傍にいるなんて。
桜の枝を、君の胸に植えてあげよう。
04.12.25