手のひらの傷
何度も重ねた罪の跡
薔薇の花びらを一枚ちぎって
グラスに浮かべる
溶けた氷が躰を冷ます
あなたの横顔を思い出す
晴れすぎた午後
月光が罵倒する
私の背中は視線に燃えた
手のひらの傷
何度も重ねた罪の跡
薔薇の花びらを一枚ちぎって
お皿に落とす
あなたの声を思い出す
晴れすぎた夜
03.9.18