いつか死ぬなら
今でも同じだって
囁いた君の声は
眩しく響いて 目眩


これから先 本当に闇なんだね
走ってもそこは びちゃびちゃと音をたてるだけで
脚は泥に埋もれていく


思い出す君の声は
こんなに眩しいのに
口の端から血を流して
蹲ったまま冷めていく


躰の中で血が腐る
躰の中で肉が腐る


焼け爛れた肌を晒して高笑い
ナイフ片手に切り刻む
飛び散る血飛沫
眩しい囁きの唇は変色し
愛した乳房は蛆がたかり面影すら


失った君を切り刻む
切り裂いて僕のモノ
大地に沈む躰を抱いて
落ちていく落ちていく




03.9