かび臭い古本屋で あなたを見つけた
あなたの語る一言一言は
わたしの胸に染み入り
あなたの思いひとつひとつは
まるでわたしの願いになった
運命だと思った
わたしたちが出逢ったのは運命だと
背表紙をなでる指先
この空つづくどこかに
きっとあなたがいるんだ
11.8.9